みかんこども園の園庭は、子どもたちがたくさんの自然と触れ合って、からだもこころも育つ場所です。
走るためだけの広いグラウンドはなく、木や草や花、そしてちいさな山やオリジナルの遊具があります。
季節を感じながら、いっぱい汚れて、チャレンジして、時にはちょっとケガもして・・・
そんな、子どもたちが『今の時期だからできる』体験を重ねられる園庭を目指しています。
さまざまな動きの中で身体を発達させる遊具を設置しています。
みかんこども園の遊具は、『自分でできる』ことが条件。
子どもたちは身体が使えるようになってくると遊び場も自然と移動していきます。
力が付いてくると少し難しい遊具に挑戦し、保育士はそれができるまで見守ります。
無理に高度な遊具で遊ばせるのではなく、発達に応じた遊具で遊ぶことで、子どもたちも「自分はこれくらいならできる」が分かってきます。
子ども同士の遊びの中で、言葉だけでは伝わらない『困難なことに挑戦する意欲』や『好奇心』、『自分の気持ちをコントロールして友だちと分かち合う力』とい った非認知能力が育っていきます。
小さい子は年上の子がする遊びに憧れて、何度もチャレンジします。上手くできなくて悔しくて泣く子もいますが、それでも自分で出来た日には自信に満ちた表情に変わります。
そしてそんな様子を見て、年上の子は「こうしたらいいよ」と声をかけたり、手を引いてあげたり…自然と相手を思いやる気持ちが芽生えています。
大人の言葉では伝わらない力が、子ども同士で身に付くことがあるんです。
毎年、先生たちで少しずつ木や草を植えて、楽しい園庭にしよう!と頑張っています。
はじめは全くいなかった虫たちも増え、今では季節ごとにたくさんの虫が遊びにきてくれています。
砂や泥、草、岩、木、手触り、におい、音…子どもたちの 『心の感性』を育てるためになくてはならないものです。
出来る限りの自然を取り入れ、色彩感覚に優れた美しい庭になるようこれからも少しずつ変化させていきたいと思います。
季節と共に、果樹が実るようにベリー類の木も置いています。
いつ実がなるのか、熟すとどうなるのか、どうやって採るのかを学びながら、保育士や友だちと収穫の喜びを味わっています。
春にはお花で花束を作り、夏はじゃぶじゃぶ池で水遊び。秋は焼き芋を焼いて、冬には凍っている水を観察・・・
園庭の中だけでも季節を感じられます。
園庭の岩や水、アスレチックなど一見すると危険に思える【リスク】は魅力のひとつです。
「できる」よりも「できるかも」の方が挑戦は生まれます。
そこから経験する『ヒヤッ』は危険を察知して回避する身のこなしに繋がります。
「水がある場所では足を踏みしめないと滑るよね」
「手でしっかり掴んでいないと落ちてしまうかも」
こうした考えは、経験しないと生まれてきません。
危ないことを「させない」のではなく、経験することで身を守るという大切なことを学んでいきます。
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